軽症者らの移送始まる 福岡県借り上げ、北九州のホテルへ

西日本新聞 白波 宏野 大坪 拓也

 新型コロナウイルスの感染者急増で福岡県内の病床が逼迫(ひっぱく)していることを受け、県は13日、軽症者や無症状者の療養施設として確保したホテル「東横イン北九州空港」(北九州市小倉南区)に、感染者の移送を始めた。

 この日午後、医療機関に入院していた7人を乗せたバスがホテル前に到着。運転する保健所職員は防護服やゴーグル、マスクを着用し、運転席と後部座席との間はビニールで仕切られていた。

 感染者は1人ずつ降車し、県職員が屋内に誘導。ジャージーなどの私服姿で大きな荷物を抱えている人もいた。エレベーターで乗り合わせないよう別々に各部屋に移動後、電話で体調確認や注意事項の説明などを受けた。食事の弁当は各階の所定場所に置き、各自で取ってもらう。患者は一切外出できないという。

 県はホテル1棟を丸ごと借り上げ、219室を確保。医療従事者と感染者の行動区域を分ける「ゾーニング」を徹底し、感染防護の訓練を受けた医師や看護師ら計6人が24時間態勢で健康観察などに当たる。

 入所対象は本人の同意があり、医師が入院は不要と判断した人。高齢者や妊婦、持病がある人などは除く。滞在費や弁当代は公費負担で、滞在中に行うPCR検査で2回陰性になれば退所させる方針。

 県内の感染者は、感染症指定医療機関の専門病床数(計66床)を大幅に上回り、県は受け入れ病院を拡充。重症者用の病床を確保しておくため、軽症者らのホテル療養を決めた。14日以降も順次、ホテルに移送する。 (白波宏野、大坪拓也)

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