休業要請にパチンコ店「閉めるしか」 飲食店など「補償して」 北九州市内

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小川洋県知事が13日、県内でも14日から民間施設などに休業要請すると表明し、緊急事態宣言後も営業してきた北九州市内の遊技施設などは、休業に追い込まれる。ただ、県からは協力金などの具体策は示されず、飲食店からは「このままでは生活できない。しっかり補償して」と悲痛な声が出ている。

 「観念して閉めるしかない」。緊急事態宣言後も営業してきた地元パチンコ店の関係者はうなだれた。

 パチンコを含む遊技施設は休業要請の対象。大手が先行して休む中、当て込んだ“パチンコ難民”の来店もなかった。そもそも人が密集する施設と見なされており「(自治体に)補償も求めづらい」と明かす。

 週3回、市内のネットカフェで一夜を明かす非正規雇用の男性(62)は、休業を知らせる張り紙を見ながら立ち尽くしていた。「生きるための生活拠点だった。これから、一体どうしましょうか」と目を伏せた。

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 飲食店が集まる八幡西区黒崎地区。臨時休業の店舗が目立ち、13日夜の人通りもまばら。休業要請の対象となるバー経営の女性は、既に10日から営業を自粛していた。「休んでも店の家賃は必要で、何らかの補償は欲しい」と不安げだ。同じく対象となるスナック経営の50代女性は13日、いつものように開店。「明日以降は休業せざるを得ない。補償がないとなったら、ひどい話だ」と憤った。

 50代女性が経営する小倉北区のスナックでは、客がゼロの日も多いという。「絶対に補償があるか分からないのに休めと言われても…」と戸惑った。

 一方、居酒屋を含む飲食店は営業時間が「午後8時まで」となった。

 八幡西区のJR駅近くの小料理店。営業は続けるものの大幅な売り上げ減は必至で、昼定食の提供を検討中だ。小倉北区にある居酒屋の男性店長(37)は「居酒屋の稼ぎ時は、午後7時から8時台なのに…」と頭を抱えている。

 黒崎商店組合連合会会長で人形店「人形の田中」を営む田中大士さん(43)は「休業要請対象外の商業施設の中には、混雑しているところもあると聞く。それで大丈夫なのかと思ってしまう」と懸念している。  (西山忠宏、米村勇飛、菊地俊哉、山下航、野間あり葉)

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