コロナの症状の重さ、定義は?軽症はどんな状態?

西日本新聞 社会面 斉藤 幸奈

 新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出され、軽症者を自宅やホテルで療養させる運用が進むことが考えられる。「軽症」とはどんな状態なのだろうか。一方で高齢者や持病がある人がなるリスクが高いとされる「重症」の定義とは。

 「軽症は発熱やせき、喉の痛みなどいわゆる風邪の症状がある状態で、無症状の場合も含む」と話すのは飯塚病院(福岡県飯塚市)感染症科の医師鈴木祥太郎さん。熱が39度でも37・5度でも、自宅療養が可能であれば軽症。「軽症でもつらかった」という患者の声もあるが、発熱の程度で重症度が決まるわけではないという。

 新型コロナウイルスの感染症では約8割が軽症で、何もしなくても改善すると言われている。ただ、軽症でも人に感染させる可能性はもちろんある。

 中等症は呼吸がやや苦しくなり、鼻や口から酸素を投与するための入院が必要な状態。さらに呼吸の状態が悪化し、人工呼吸器が必要となる状態を重症と呼ぶそうだ。鈴木さんは「発症から1週間前後で中等症や重症の病態に進行することがある」と説明する。

 もっと肺の機能が弱まると「重篤」となり、ECMO(エクモ)と呼ばれる人工心肺装置を使うこともある。人工心肺装置は血液を管で体外に導き出して酸素を供給する機器で、3月に死去したタレント志村けんさんも使用したとされる。命に関わる状況で、多臓器不全などを起こす可能性もあるという。

 現時点では、根本的な治療法はなく対症療法しかない。鈴木さんは「重症化するリスクのある高齢者や持病がある方に感染させないことが何より大事で、それぞれが予防を徹底してほしい」と強調する。 (斉藤幸奈)

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