古里復興を各地で誓う 被災者ら追悼式、黙とう 熊本地震4年

 熊本地震の本震発生から4年を迎えた16日、熊本県内各地では住民らが犠牲者を悼み、古里の復興を誓った。

復旧が進む熊本城

 土砂崩れで大きな被害を受けた南阿蘇村立野の新所地区では同日午前9時、当時の区長だった山内博史さん(66)が、亡くなった片島信夫さん=当時(69)=と梨栄子さん=同(61)=夫婦の自宅跡近くの慰霊碑に花を手向けた。

 山内さんは昨年11月に自宅を再建し、立野に戻った。国道57号やJR豊肥線など交通インフラの復旧の進展を喜ぶ一方、「大事なのは人とのつながり。地区に戻っていない住人も含め、誰一人欠けないようにしたい」と誓った。本震前日、経営するガソリンスタンドで片島さん夫婦に会ったという丸野健一郎さん(58)は「いつもおだやかで仲良しだった」と懐かしんだ。

 本震で学生3人が犠牲になった東海大は、熊本市の校舎で追悼式典を開催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、荒木朋洋九州キャンパス長ら4人に出席者を絞り、職員約100人は館内アナウンスに合わせて黙とうした。

 同校ではこの春、震災を経験した学生が卒業。荒木キャンパス長は「地震の語り部活動などは下の学年に継承されており、南阿蘇村で起きたことは着実に引き継がれている」と話し、復興への期待を込めた。

 (綾部庸介)

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