憧れ指原から「旗」受け継いだ 新センター運上弘菜が導くHKT新境地

西日本新聞 古川 泰裕

 福岡市を拠点にしたアイドルグループ「HKT48」が22日、13枚目シングル「3-2(さんひくに)」を発売する。1年ぶりとなる新曲は、グループの顔だった指原莉乃の卒業後初のシングル。男女の三角関係を引き合いにした大人っぽいナンバーで新境地を開く。新センターには、北海道出身の4期生・運上弘菜(21)を抜てきした。圧倒的な透明感を誇る「博多の白い恋人」。縁起の良い名字を持つ運上を旗頭に、HKTが新型コロナウイルス禍の日本に光をもたらす。

新シングル「3-2」、22日発売

 冷たい風にたなびくリボンはやがて1本の旗となり、16人の中心に立つメンバーの手に託された-。カルスト台地が広がる北九州市の平尾台で撮影された「3-2」のミュージックビデオ(MV)。前作「意志」で指原莉乃が手にしていた旗。グループの未来を受け継ぐかのように、旗を握りしめたのが運上弘菜だ。

 最寄りの空港まで約2時間、コンビニも車で30分という北海道の小さな町の出身。指原に憧れて九州へやってきた。2016年7月に4期生11人の中の1人としてデビューした。

 雪景色を思わせる真っ白な肌に、潤んだ目。個性の強い同期メンバーに比べると目立つ存在ではなかったが、正統派アイドルとしての潜在能力は光っていた。

 ダンスは決して得意な方ではない。居残りで練習を重ねた。劇場公演で経験を積み、コンサートでは休演したメンバーの穴埋めでも奮闘した。18年春には11枚目シングル「早送りカレンダー」で初めて選抜入り。「意志」でも名を連ねた。努力で運をつかんだ。

 仲間の運を上げた伝説も残している。17年のAKB48グループユニットじゃんけん大会では、荒巻美咲(19)とともに「fairy w!nk」として出場。本大会では一度もじゃんけんをしないまま後方から荒巻の運を上げ続け、ついに優勝してメジャーデビューを勝ち取った。

 おとなしそうなイメージの運上だが「毒舌」という意外な側面もある。今年1月には、田中美久(18)のソロコンサートの前座で登場。「(活動)9年目なのに後輩の前座かよ!」と嘆く村重杏奈(21)をステージ上で「クソすぎる」と一喝、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

 昨年夏からの九州7県コンサートツアーでは曲によってセンターを任せられることも増え、今年1月のコンサートでは3番手の立ち位置に。

 そして、13枚目シングル。「3-2なら、孤独が残る」。男女の三角関係を描く、切なくも疾走感あふれる曲。その世界観を表現する「顔」として、どこかはかなげで繊細な魅力を放つ運上に白羽の矢が立った。

 「精いっぱい頑張る」。短い言葉に思いを込め、「博多の白い恋人」は燃えている。

 

 

 

 

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