阿蘇の谷、祈る鎮魂 熊本・本震4年

西日本新聞 一面 綾部 庸介

 最大震度7を2度記録した熊本地震は16日、被害を拡大させた本震から4年を迎え、遺族や住民らが現場を訪れて鎮魂の祈りをささげた。

復旧が進む熊本城

 熊本県南阿蘇村では本震発生時刻の午前1時25分、車ごと谷に落ちて亡くなった同県阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん=当時(22)=の両親や兄らが、阿蘇大橋の崩落現場近くを訪れ、真っ暗な峡谷に向かって10分近く黙とう。冷たい風が吹く中、母忍さん(52)からすすり泣く声が漏れた。

 「ここに来ると、あの日に引き戻されてつらいが、それでも晃が感じたことを自分たちも感じたい」と父卓也さん(61)。新しい大橋は来年3月、土砂崩れで寸断した国道57号も今年10月、それぞれ開通予定。卓也さんは「国道をトラックが走る音や橋の外灯など、晃が見た景色に近づくと思うと待ち遠しい」と語った。

 地震に伴う土砂崩れで夫婦2人が犠牲になった南阿蘇村立野の新所地区ではこの日朝、住宅跡近くに建てられた慰霊碑を住民が訪れ、静かに手を合わせた。

 旧阿蘇キャンパス(同村)の学生3人が亡くなった東海大は、熊本市東区の熊本キャンパスで追悼式を実施。新型コロナウイルス感染予防のため、荒木朋洋九州キャンパス長ら職員4人でひっそりと営まれた。 (綾部庸介)

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