町内から感染者公表 市・郡単位から方針変更 岡垣町

西日本新聞 北九州版 菊地 俊哉

 岡垣町は16日、同日までに住民3人が新型コロナウイルスに感染したことを、町のホームページ上で公表した。当初、感染者の住所を市・郡単位で発表する県と同じ対応だったが、住民らの不安の声に押されて公表することにした。町単位の発表は、感染の危機が身近に迫っていることを住民に実感してもらうためとするが、後手に回った感は否めない。

 町では14日、遠賀郡4町の1例目として、町内のクリニックに勤務する女性看護師の感染が判明した。以前にクリニックでは、福岡市在住の事務担当者も感染していた。

 「看護師さんもこのスーパーで買い物して、家に帰っていたかもしれませんね」。1例目の判明から一夜明けた15日、クリニック近くの店で50代の主婦は話した。「誰が感染してもおかしくないとはいえ、情報が少なすぎる」と不安を口にした。職場は岡垣町だが住所は遠賀郡という発表に、町役場には住民から問い合わせが相次いだ。遠賀郡の別の町にも、問い合わせがあった。また別の町の担当者は「生活圏が重なる遠賀郡で、感染者が出て緊張感がある」と話した。

 岡垣町は住民に情報を提供することが、判断の材料となり自身の身を守ることになるとして、県と協議。16日に町内の女性2人の感染が判明した際、看護師も含めて同町在住であることを同日夜に公表した。

 感染者が判明した京都郡の苅田町は今月1日、直ちに公表し、町長がメッセージを出した。同町とみやこ町の2町で構成される京都郡では、もう一方の町への配慮という事情もあって早い対応になったとみられる。

 岡垣町は「今後、保健所から得た情報を住民に伝える役割を果たし、感染拡大防止につなげたい」としている。 (菊地俊哉)

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