「緊急事態」で外出自粛…どこまで? 公園は健康維持に

西日本新聞 山下 真

 「公園でマスクなしの子どもが遊んでいます」。新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が広がる中、こんな声が寄せられた。感染防止のため自宅で過ごす人が増え、一部には外出を何でも批判するピリピリした風潮もある。16日には緊急事態宣言の対象地域が全国に広がった。どのくらいの自粛が求められるのか。先行して対象地域となった福岡県に聞いた。

 県新型コロナウイルス感染症対策本部によると、緊急事態宣言を受けて5月6日まで外出自粛を要請したが、「生活の維持に必要な場合」は除いている。医療機関への通院▽食料や医薬品、生活必需品の買い出し▽在宅勤務の難しい職場への出勤▽屋外での運動や散歩-などは問題ない。

 公園に出掛けるケースはどうなのか。対策本部の担当者は「公園は密閉空間ではなく、感染リスクは少ない。家にこもりがちになるので、健康に過ごすために子どもたちが外で遊んだり、大人が散歩したりするのはいい」との見解を示す。その際も飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、マスク着用やせきエチケットの励行、帰宅後に手洗いやうがいをするなどの注意が必要だという。

 お笑い芸人の小籔千豊さんは、自らのツイッターに「ガラガラ店へのひとり飯はいってよいのか? あかんのか?」と投稿し、外食への疑問を寄せた。飲食店の利用はどうか。

 「外食が絶対だめ、ということではない。福岡県は飲食店を休業要請の対象にしていない」と担当者。自宅で炊事できない人もいる。食事を提供する施設に出掛けて飲食しても差し障りはないという。

 もっとも、外出時には感染リスクの高まる「3密」(密閉、密集、密接)を避け、人との距離を取り、接触機会を減らすことが大切だ。担当者は「外出自粛はあくまでお願いであり、禁止しているわけではない。感染拡大防止を念頭に、ケース・バイ・ケースで考えてほしい」と語った。 (山下真)

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