自粛守り終息祈る 「緊急事態」全国拡大後、初の週末

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が全都道府県に拡大され、初めて迎える週末となった18日、九州各地の繁華街や観光地では閑散とした光景が広がった。この日の九州は広範囲で晴れたものの、事業者からは客足減に悲鳴が上がり、行政の支援を切実に求める声が重なった。

 宣言の対象地域拡張後、九州で唯一、事業者への休業要請を決定したのが佐賀県。具体的な休業対象など発表は週明けの予定だが、バーや居酒屋が集まる佐賀市の愛敬通りではすでに臨時休業の店が目立ち、酔客の姿もまばらだ。ジビエ料理店「グリルダイニング ディア」の大石明弘店長(39)は「4月になってから客は激減。宣言で、さらに影響を受けるだろう」と困り果てた様子だった。

 同県は休業要請に応じた事業者に協力金を支払う方針だが、金額は未定。ワインなどを提供する店のオーナーの水町範広さん(33)は「従業員の給料の支払いなどがあり、売上高の8割ぐらいを補償してもらわないと休めない」と訴える。

 いつもは若者でにぎわうJR大分駅前も閑散としていた。駅近くでバーを営む男性(34)は「売り上げは8割減った。このままでは経営できない」。福岡市・天神の新天町商店街でも大半の店が休業し、行き交う人がまばらだった。和菓子店の店長(52)は「もう人が減りすぎ。うちも近く休みます」。

 観光地も閑古鳥が鳴く。古い町並みが残る大分県日田市の観光スポット・豆田町では、観光客の姿がほぼ見られない状態。和菓子店を営む坂本篤さん(63)は「先週の土曜よりさらに客足が遠のいた」。売り上げは例年の20~30%台まで落ちているという。坂本さんは「天気がいいだけにねえ」とつぶやき、天を仰いだ。 (野村有希、岩谷瞬、鬼塚淳乃介、小林稔子)

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