天神半減、博多駅6割減 平日の人出、識者は「不十分、在宅勤務を」

西日本新聞 総合面 大坪 拓也

 緊急事態宣言の最初の対象7都府県に含まれた福岡県では、繁華街である福岡市・天神周辺の平日(13~17日)の人出が国内感染が広がる前に比べ半減。JR博多駅の1日当たりの改札通過人数も、前年に比べ平日は6割減、土日は8割減った。ただ政府が感染者の増加抑制の目安に掲げる「接触機会の8割減」には達していないとみられ、有識者は「外出自粛の徹底が必要だ」と指摘する。

 内閣官房が公表するNTTドコモによるスマートフォンの位置情報を基にした推計によると、天神周辺の人出は、同県の小川洋知事が事業者・施設への休業要請を決めた4月13日以降、感染拡大前(1~2月の平均値)と比べマイナス50%台で推移。宣言が全国に拡大された後の17日は55・4%減となり、18日は72・1%減、19日は77・7%減と土日は大幅に減少した。

 JR九州などによると、博多駅(在来線)の1日当たりの改札通過人数は、宣言が7都府県に出た7日は前年比35%減にとどまったが、15日は66%減まで減った。11、12日の土日も81%減、83%減と激減した。

 外出自粛や休業の要請、在宅勤務に切り替えた事業者の増加などが反映されたとみられる。ただ、1日の乗降客が世界一多いとされる新宿駅など都内の5駅は15日に68~78%減を記録しており、同日の減少率は博多駅より大きい。

 福岡市交通局によると、市営地下鉄の利用者(推計値)は、3月28日~4月3日に比べ宣言後の4月11~16日の平日は約5割減、土日は約7割減となったが、8割減に届かなかった。

 九州大医学研究院の柳雄介教授(ウイルス学)は「現在の減少率では、通勤時などにソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保するのは難しく不十分だ」とし、感染拡大を食い止めるには「接触を減らすしかなく、外出を控え在宅勤務をより進める必要がある」と話す。 (大坪拓也)

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