長崎のクルーズ船、感染34人に 623人乗船、全員を検査へ

西日本新聞 社会面 野村 大輔 徳増 瑛子 河合 仁志

 長崎県などは22日、長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のイタリアのクルーズ客船「コスタ・アトランチカ」で、新たに乗員33人の新型コロナウイルス感染を確認し、このうち重症化の恐れがある外国籍の40代男性が市内の指定医療機関に搬送されたと発表した。船内での感染は計34人。長崎入りした厚生労働省クラスター対策班は「船内でクラスター(感染者集団)が発生した」との見解を示した。

 乗員ら623人は日本人通訳1人のほかは全員が外国籍。乗客はいない。20日に乗員1人の感染が判明し、濃厚接触が疑われる57人を長崎大が検査していた。24人は陰性だった。

 乗員は客室など個室に移っており、今後、全員について感染の有無を確認する。軽症者や無症状者は船内で健康観察し、重症化の恐れがあれば県内の医療機関で受け入れる方針。県は22日、搬送や船内の除染に備え、自衛隊に災害派遣を要請した。

 船は1月下旬に長崎に入港。停泊中の岸壁を管理する三菱は当初「3月14日以降は乗員の乗り降りはなかった」としていたが、22日の会見で「船会社に改めて確認し、乗り降りがあった」と訂正した。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、横浜港に停泊中に集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の対応に当たった専門家とも連携していることを明らかにし、「当時の経験を生かした感染拡大防止などに、適切に対応していく」と述べた。 (野村大輔、徳増瑛子、河合仁志)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ