何を聞いても答えない子どもや、職場の電話が鳴っても取らない新入社員がいたら…

 何を聞いても答えない子どもや、職場の電話が鳴っても取らない新入社員がいたら、「反抗的だな」「常識がない」と批判的な目を向けていないだろうか。そんなとき「もしかしたら吃音(きつおん)があるのかも」と気遣ってみてほしい。黙っているのも電話に出ないのも、うまく言葉が出てこないだけかもしれない。

 医療面(毎週月曜掲載)の連載「吃音リアル」。3歳ごろから吃音があり、今は「吃音ドクター」を名乗る菊池良和医師が紡ぐ原稿は知らなかったことばかりだ。吃音がある人は100人に1人、日本では120万人、世界には7千万人もいるとされるのに。

 菊池医師が重視するのはいかに治すかではなく、「詰まってもいいし、ゆっくり話していいよ」という聞き手の寛容な態度を育むこと。社会が変わることで、当事者は伸び伸びとその人らしく生きていける。どんな人や場面にも共通する教訓を学ばせてもらっている。 (井上真由美)

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