入院患者の給食費負担軽減を 北九州市の20病院が緊急要望

西日本新聞 北九州版 竹次 稔

 北九州市の20に上る病院が、患者の入院給食費(入院時食事療養費)の自己負担額が2016年から1・7倍に引き上げられ、負担が重すぎるとして見直しを求めている。昨年から要請活動を続け、市議会2月定例会で政府に引き下げを強く求める意見書が全会一致で可決された。市議会事務局によると、こうした意見書の可決は全国的にも珍しいという。

 大手町リハビリテーション病院(小倉北区)が中心となって昨春から賛同を求め、九州歯科大学付属病院(同区)や製鉄記念八幡病院(八幡東区)などが応じた。

 国は公的医療保険の給付抑制策として、16年4月に入院給食費(1食640円)の自己負担額を1食260円から同360円に増額。18年4月には同460円に引き上げた。これによって患者の負担は1日3食で1380円、1カ月だと4万円超となり、患者や家族から「負担が大きく、貯金を取り崩した」などと悲鳴が上がっている。

 大手町リハビリテーション病院などを運営する公益財団法人「健和会」(小倉北区)の塩塚啓史専務理事は「入院中の食事は治療の一環だ。『1日2食でいい』とか『コンビニで食事を買う』という患者が多く出る可能性がある。受診を抑制する人も出かねない」と訴える。

 当初、市議会で賛同する議員は一部だったが、他の会派にも意見書の重要性の認識が広がった。 (竹次稔)

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