長崎クルーズ停泊船、感染は148人 全乗員623人検査終了 

西日本新聞 野村 大輔 岡部 由佳里

 長崎県は25日、長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタ・アトランチカ」で新たに乗員57人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。日本人通訳1人を含む全乗員623人の検査が終了し、船内のクラスター(感染者集団)は計148人になった。

 市内の指定医療機関に搬送された重症の1人を除いて全員がバルコニー付きの個室に滞在しているため、県は感染が拡大する可能性は低いとみている。今後は船内の除染が必要。災害派遣要請で出動中の自衛隊の協力も得ながら、乗員の健康を管理する。

 感染者のうち1人に38度台の発熱があるほか目立った症状はないが、感染者の2割は重症化の恐れがあるとされる。県内の専用病床は102床と限られており、県は国に県境を越えた広域的な受け入れ態勢の構築を求めている。

 感染経路は現時点でも不明だが、長崎入りしている厚生労働省の専門家は調査を踏まえ「3月末ごろに感染が発生し、短期間で広がった」と推測。一時は船から市内への出入りがあったが最近はなく、市中に感染が広がることは考えにくいとしている。

 国と県は陰性が確認された乗員は早期に帰国させる考え。同工場に停泊する残りのクルーズ船2隻について、船会社は近く国外に出港すると発表している。(野村大輔、岡部由佳里)

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