巣ごもりGWスタート 帰省ラッシュ消滅も平尾台に人出

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発令で、帰省や外出の自粛が呼び掛けられた異例のゴールデンウイーク(GW)が25日、始まった。例年なら人であふれるはずの駅や高速道路からは「帰省ラッシュ」の風景が消えた一方、近場で息抜きしようする「巣ごもり中」の人が集中した所も。我慢と試行錯誤の日々となりそうだ。

 JR博多駅では、新型コロナウイルスの影響で一部運休が始まっている山陽・九州新幹線の券売機前の人は数える程度。駅ビルの飲食店や土産店は軒並み休業し、出迎える人の姿もほぼなかった。福岡県宇美町の大賀鉄男さん(71)は、身内の不幸があり急きょ愛知県から帰省するおいを迎えに来た。「こればっかりは不要不急とは言えないけんね」。おいの感染リスクを減らすため、車を走らせて来たという。

 西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、九州の高速道路も混雑はなく、長崎自動車道金立(きんりゅう)サービスエリア(佐賀市)も閑散としていた。給油所の男性は「本線の通行車両も少なく、昨年とは比較にならない」とため息交じりに語った。

 一方、晴天に恵まれた国内有数のカルスト台地「平尾台」(北九州市小倉南区)では「例年以上」(平尾台自然観察センター)のにぎわいで、駐車場には福岡や県外ナンバーの車も。家族3人で訪れた同市小倉北区の女性(33)は「在宅勤務中なので、せめて近場で気分転換しないと息が詰まる」と話した。

 24日から大型遊具の利用が中止になった福岡市中央区の大濠公園では、ロープで囲まれた遊具周りにある広場で親子が遊んでいた。長男(4)と次男(2)を連れてきた同市城南区の会社員嶋川芙美さん(37)は「遊具が使えないのは残念だが仕方ない。子どももストレスがたまるので、公園で遊ぶ時間は大切」。

 福岡市内のスーパーでは、客が約2メートル間隔でレジに並び、生鮮食品やインスタントラーメン、日用品などを買いだめする姿も。1週間分の食料を調達した同市中央区の主婦板東佐和さん(35)は「帰省できないので、日持ちする料理を作る工夫をします」。連休中の沖縄旅行を中止した同区の会社員田中咲さん(27)は「彼氏とオンラインデートします」と酒類などを買い込んだ。 (米村勇飛、鎌田浩二、西村百合恵、前田倫之、石田剛)

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