「紛れ込み防止は困難」 大分医療センターの穴井院長語る

「職員のメンタルは相当参っている」

 計24人の新型コロナウイルス感染者が出た国立病院機構大分医療センター(大分市)の穴井秀明院長(64)が27日、西日本新聞などの取材に応じた。主なやりとりは次の通り。

 -院内感染によるクラスター(感染者集団)が発生したことをどう考えるか。

 「無症状の感染者と一般の患者を一緒に入院させた“紛れ込み”が発端で、事前に把握するのは難しかった。院内感染が広がり、診療をストップせざるを得なくなったことを申し訳なく思う。市東部の地域医療を担う中核病院として自覚と責任を持ち、役割を果たしていく」

 -再開における感染防止策について。

 「一つは緊急入院する全患者への胸部CT検査。他病院から紹介を受けた入院患者へも必要に応じて実施する。肺炎症状を確認する目安としての取り組みだが、これで紛れ込みを完全に防げるわけではない」

 「もう一つは外来患者の投薬歴や症状などを調べるチェックリスト作成。院内の清掃や消毒、換気なども改めて徹底する。ただ無症状者の早期発見は極めて困難。紛れ込みを絶対に防げるかと問われれば、正直自信は無い」

 -感染確認後、職員らへの風評被害が相次いだ。

 「PCR検査で陰性の職員の配偶者が出勤停止となったり、職員の子が保育園から通園拒否されたりするなど多くの被害があった。職員のメンタルは相当に参っており、これまでに県の専門機関で計31人がカウンセリングを受けた」

 「一方、応援や支援の声もあり本当に職員の励みになった。不安な気持ちは誰もが持つと思うが、新型コロナウイルスと闘うには社会全体で団結して拡大防止に取り組むことが必要。ぜひ誹謗(ひぼう)中傷や風評被害は控えてほしい」(岩谷瞬)

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