インターハイ中止、波紋広がる 佐賀の指導者ら落胆隠せず 

 新型コロナウイルスの感染拡大で今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まったのを受け、佐賀県内の運動部の指導者たちから落胆の声が上がった。予選の位置づけだった5月29日開幕予定の県高校総体について県高校体育連盟は開催の可否を検討している。最終学年の生徒が成果を発表できる場の検討を求められており、県高体連の対応が注目される。

 昨年のインターハイで部員5人が入賞を果たした鳥栖工のレスリング部。小柴健二監督(48)は「今年は最高のメンバーがそろい、団体初優勝も狙えた。中止は残念だが、子どもの健康を考えると仕方ない」と悔しがった。

 部活は休止中で、小柴監督は自宅での筋トレや体調管理の徹底を生徒に指示してきた。「長い選手生活を考えると大会はあくまで通過点。五輪など次の目標を見据え、引き続きトレーニングに励んでほしい」と語った。

 インターハイ常連の佐賀商フェンシング部の野本尚子監督(40)は「試合をさせてあげたいが、感染者が増えており、中止はやむを得ない」と受け止めた。

 進路への影響などを懸念する3年生には個別に電話し、学校再開時に部員全員に中止の経緯を伝えようと考えている。ただ10月には鹿児島県で国民体育大会を控えており、野本監督は「気持ちを切り替えて生徒を指導したい」と話した。

 強豪校に限らず、高校の運動部員にとって県高校総体が開催されるかどうかが気にかかる。県高体連の中島慎一会長は「インターハイの中止は想定していたが、やはり、とても残念だ」。県高校総体の開催については「県教委とも協議して、慎重に判断したい」と述べるにとどめた。(星野楽、野村有希)

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