家庭ごみの持ち込み続々 外出自粛で「大掃除」…施設は対応に苦慮

感染拡大なら受け入れ停止も

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が続く中、ごみ処理場への家庭ごみの持ち込みが急増している。家で過ごす時間が長くなり、大掃除をする人が増えたことが背景にあるとみられ、職員と利用者との「濃厚接触」を懸念する施設側は、対応に苦慮している。

 大分県日田市の市清掃センターに、段ボールなどを載せた乗用車が次々とやってきた。古い子ども服などを持ち込んだ自営業女性(49)は「今まで手つかずだった荷物を片付け、すっきりした」。車いっぱいの布団や雑誌を運んだ女性会社員(45)は「外出できないから家族で一念発起して掃除した。もう一回、ごみを持ってきます」。

 センターによると、家庭ごみの3月の持ち込み量は前年同月比約6割増の172・8トン、件数は同約4割増の1727件。職員と利用者との接触を減らすため、普段は職員が手伝う荷降ろしは利用者だけでやってもらい、「できるだけ収集ごみに出してほしい」と呼び掛ける。だが4月に入っても勢いは衰えず、日曜の19日は前年同時期の1・6倍の持ち込みがあった。

 持ち込み急増を受け、利用者への自粛要請や、受け入れ休止を決める施設もある。

 「順番待ちの列が毎日のように発生している。引っ越しシーズンが続いているみたいだ」。福岡県春日市の職員は驚く。同市や福岡市など福岡都市圏5市の可燃ごみが集まる「クリーン・エネ・パーク南部」(春日市)は今月に入り、家庭ごみの持ち込みが増加。市は不要不急のごみ出しを控えて定期収集で出すよう、ホームページなどで周知する。

 3月と4月第2週の持ち込みが昨年より3割増えた大分市。「料金支払いや荷降ろしで、職員と利用者が接触し感染拡大を招く懸念がある」として、20日から当分の間、家庭ごみの持ち込み自粛を市のホームページなどで要請した。

 佐賀県では、西部9市町のごみを処理する「さが西部クリーンセンター」(伊万里市)が20日から5月10日まで、個人や事業者によるごみの直接搬入の受け入れを休止している。

 センターでは11日、普段は待つことがほとんどない持ち込みに、最大1時間半の待ち時間が発生した。担当者は「施設内で感染が広がると、ごみ処理自体がストップし市民生活に大きな影響が出かねない。大切なライフラインでもあるごみ処理事業を守るために協力してほしい」と話す。 (笠原和香子、横田理美)

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