メロンの旬は春先から夏にかけて。中でも芳醇なマスクメロンは人気…

西日本新聞 オピニオン面

 メロンの旬は春先から夏にかけて。中でも芳醇(ほうじゅん)なマスクメロンは人気。呼び名から覆面を連想してしまうが、このマスクは高価な香料(musk)の意味で、顔に着けるマスク(mask)とは違う

▼でも、全く無縁というわけでもない。恐ろしいウイルスが広がる中、メロンの風味を感じなくなったら要注意。感染の初期症状の一つは味覚や嗅覚の異常だそうだ。予防を徹底したいが、肝心のマスクがいまだ品薄なのは心もとない

▼連想を広げると、昨年の香港が思い浮かぶ。現地政府は民主化要求活動家らの特定、摘発を進めるためデモでのマスク着用を禁じた。中国本土の習近平政権の意向を受けた措置だった

▼ところが、今年に入って武漢市を起点に新型コロナの感染爆発が起き、習政権は全市民にマスク着用を促す事態に。日本からも支援のマスクが大量に中国に送られた

▼そこから感染は終わるどころか全世界に広がり、日本でも医療崩壊が危ぶまれる状況に。その中で、今の中国が感染制圧を誇示している姿はどこか釈然としない

▼連想をもう一つ。中世イタリアの小説集「デカメロン」。これは「10日物語」という意味。果物とは無関係だが、ペストから逃れるため山荘にこもった男女が逸話を語り合うという設定だ。さて、気掛かりなのは今日から数えて10日目の大型連休明け。緊急事態宣言は果たして解除となるのか。物語は現代につながる。

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