【動画あり】満開の「黒木の大藤」刈り取られる 住民「ただ悲しい」

 満開を迎えていた福岡県八女市黒木町の「黒木の大藤」の花が28日、刈り取られた。樹齢600年超の国指定天然記念物には、毎年各地から見物客が訪れる。今年も土日の25、26日に多くの人が詰め掛けた。密集を避けて新型コロナウイルス感染拡大を防ごうと、関係者はゴールデンウイーク前に苦渋の決断をした。

 午前9時すぎから、19本の株が枝を広げる約3千平方メートルの藤棚で、カーテンのような花房を刈るはさみの音が淡々と響いた。市職員や市商工会員ら約20人が作業し、夕方には別の市職員約30人も加勢。午後6時半ごろ、ほぼ刈り終えた。

 地元の八田萌里(もり)さん(37)は「子どもの頃に寄り道した思い出の場所。名残を惜しみたい」と落ちた花房を持ち帰った。近くの八女茶販売店の本司雅子さん(37)は「ただ悲しい。来年はたくさんの人に花を見ていただけると信じている」。

 毎年、ゴールデンウイーク後には花を刈っている。養分が蓄えられることで、次の年の花が見事に咲くという。

 (丹村智子)

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