大分県日田市の民家から…

 大分県日田市の民家から陸軍中将の名前が書かれた位牌(いはい)が見つかった。中将が日中戦争で戦死した部下に向けて書いたと思われることが取材で分かったのだが、小さな集落でさえも戦争の記憶が薄れていることに驚かされた▼終戦から75年、日中戦争勃発からすれば83年。当然といえば当然か。取材が難しくなったとあらためて感じた。地道に集落を歩き、当時を知る人が見つかったことで何とか記事にできたが、数年後に同じ取材ができたかは分からない。戦争体験を聞けなくなった時、どのような記事が書けるのだろう▼戦死者の手紙や遺族の日記を読み解いている。時代の空気や暮らしぶり、家族への思いが詳細に分かって面白い。証言に頼らず、うまく伝えることができないか模索している。 (久知邦)

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