処分された弟の私物

西日本新聞

 ☆84歳の弟は認知症がひどく、施設に4年ぐらい入居していました。体調を崩した弟は先月初め、救急病院に入院しました。

 病状も少し落ち着き、転院先を探すことになりました。でも1日おきに透析が必要なので、今まで生活してきた施設では医療行為ができないという理由で、受け入れてもらえません。

 そこでその施設を出るため、弟の私物を引き取ろうとしたら「間違ってすべて処分してしまった」と言われ、がくぜんとしました。救急病院に移ってから2週間足らずの出来事です。

 テレビから下着まで一切残っていません。しかも、電化製品などを粗大ごみとして出す際にかかった処理料まで取られました。

 施設側は「お金は払うから必要な物があれば購入して領収書を持ってきてください」と謝罪。でも捨てられた物の中には、おしゃれだった弟が気に入っていた洋服や写真もありました。

 弟は着の身着のままで放り出されたようなものです。やっかい払いのように思い出の品まで捨てられたのが悲しくて、悔しくて。(福岡市中央区、女性、88)

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