北九州市でも遠隔授業導入「常識変えないと」新たな学びの形模索

西日本新聞 北九州版 白波 宏野 山下 航

 新型コロナウイルス感染拡大で臨時休校が続く中、北九州市内の学校でもインターネットを使った遠隔授業の導入が始まっている。教員自身も感染防止のため自宅勤務をしつつ、子どもたちの学びを止めないために模索を続けている。

 門司区の敬愛中高では20日から、50分間のオンライン授業を1日4こま行っている。教職員の出勤は3割程度にとどめ、職員会議もチャットやテレビ会議で行う。

 24日、中学2年の生物の授業では、小橋紀亮教諭(50)のパソコン画面に、生徒約20人の回答が次々と表示された。小橋教諭は生徒の回答を見ながら、陸上と水中で動物が子どもを産む数が違う理由についてヒントを出しながら「考えが変わったらどんどん回答を更新してください」と呼び掛けた。小橋教諭は「生徒が教室にいなくても、教員がスキルを駆使すれば高水準の授業ができる」と話す。

 敬愛中高は中学1、2年の全員が通信端末を持ち、他の学年は端末や通信環境がない生徒に貸与し、4月上旬までに全生徒がオンライン授業を受けられる環境を整えた。

 小倉北区の福岡教育大付属小倉中もビデオ会議アプリを使った1日2こまの遠隔授業を始めた。1こまは生徒の集中力を考慮して30分程度。ほとんどの教員は自宅から授業を教える。

 28日の1こま目に1年生40人近くにオンラインで社会科を教えた柴田康弘教諭(42)は「生徒の顔が見えてほっとした。反応が分かるのが大きい」と語った。

 遠隔授業には、ほぼすべての生徒が出席するが、端末を家族が使っているなどの理由で出席できないケースもある。学校側は、授業で使った動画を、いつでも見られるように動画サイトで配信し、教員が電話でコミュニケーションを取っている。授業自体の動画の配信も検討している。

 大型連休明けには「始業の日」「入学の日」を遠隔で行う。柴田教諭は「私たちの常識を変えないといけない。オンラインならではの学びの形を探したい」と話している。 (白波宏野、山下航)

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