障害者手帳にも感謝 連載・霹靂の日々【23】大島一樹

 オクサンの由布院での入院、リハビリにも慣れ始めたころ、病院のソーシャルワーカー(SW)さんからのお話。「障害者手帳を取られたほうが良いですよ」

 あぁ、オクサンは障害者になったんだと、そこで初めて気づきました。改めて事実を突きつけられた感じでしたが、考えてみれば当たり前。リハビリが順調に見えても、ドクターからは「これ以上の回復は難しい」と言われていましたし。

 説明を聞いてみると、手帳を取得することでいろんなメリットがありました。大きくは二つ。障害年金がいただけること、また自治体からの障害者医療費補助。そのほか公共交通機関や公共料金の割引、装具や自宅リフォームなどへの助成など、さまざまでした。

 オクサンの状況としては「身体障害1級に該当するだろう」とのことでしたが、年金と医療費補助以外の手帳の活用は、自宅に帰れるようになってからだな、とも考えていました。

 SWさんにサポートしていただきながら、住んでいる県の窓口に四肢まひと嚥下(えんげ)障害の二つで申請。かなり負担になってきていた入院費などを考えると、医療費限度額認定制度とともに、本当にありがたかったです。

 そんな中、車椅子で病院の屋上へ連れ出して一緒に由布岳を眺めたり、ゼリーやプリンを食べさせたりしているうちに、オクサンの表情に少し、動きが出だしたように感じていました。

 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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