福岡市立全校の運動会を中止 異例の対応、学習遅れの挽回優先

 福岡市教育委員会は30日、市立小中高校と特別支援学校の全225校で、本年度の運動会を中止すると明らかにした。市教委が同日、各学校長に中止を通知した。新型コロナウイルスの感染リスクを避けるほか、臨時休校が長期化しており、学習の遅れを取り戻すことを優先させる。同市で市立学校の運動会が一斉に中止されるのは極めて異例。

 福岡市では毎年、各学校が春や秋に「体育祭」や「体育会」などの名称でそれぞれ運動会を開催している。

 本年度も各学校が年間行事に組み込む予定にしていたが、大勢の子どもや保護者が集まる運動会は、感染リスクが高い密集が避けられないことを重視。また、3月2日からの臨時休校は既に約2カ月と長期化し、緊急事態宣言の延長でさらに延びる公算が大きくなっている。

 児童生徒の学習の遅れは顕著で、練習などに時間を要する運動会より、通常の授業を優先する必要があると判断した。

 市教委幹部によると、運動会の一斉中止は「少なくともこの約40年間では記憶にない」という。市教育センターは「苦渋の決断だが子どもの健康や学力向上を第一に考えた。各学校には新型コロナ終息後に規模を縮小した運動イベントなどで代替してもらいたい」としている。

(泉修平)

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