月に40万円以上稼ぐ人も 出前特需支えるウーバーイーツ配達員

西日本新聞 社会面 金沢 皓介

 緊急事態宣言に伴い、福岡市などの繁華街では飲食店が軒並み休業して閑散とする一方、大きなリュックサックを背負った料理配達サービスの配達員たちをよく見掛けるようになった。宅配に活路を見いだす飲食店と外出を控える消費者、いずれにとってもニーズは高い。新型コロナウイルスの影響で生活費に困った人が配達員になるケースもあり、それぞれの暮らしを支えている。

 4月下旬、平日の昼下がり。福岡市・天神の新天町商店街周辺には、自転車で頻繁に行き交う配達員の姿があった。「ファストフード店が多く、注文が集まりやすい。ここを拠点にする人が多いんです」。配達員の一人が教えてくれた。

 代表的な料理配達サービス「ウーバーイーツ」は、客がスマートフォンのアプリを使って飲食店に注文した商品を、配達員が自転車やバイクで自宅などに届ける仕組み。九州では福岡市で2018年11月からサービスが始まり、今年4月からは北九州市や福岡県久留米市に広がる。

 ウーバー日本法人によると、エリアが広がり、新型コロナの影響で出前需要が高まったことで、国内の契約店は今年2月中旬の1万7千店超から3月末には2万店超に。福岡市の契約店は、サービス開始時から5倍超の千店以上に急増している。非公表だが、配達員の数も増えているという。

 昨年10月から副業として配達員を始めた福岡県春日市の男性(38)は、電動アシスト機能付き自転車で多いときで1日約80キロ走り、30件ほどの配達をこなす。「誰からも縛られないし、上下関係もない。安定した収入にもなる」。報酬は距離や回数などに応じて支払われ、月に40万円以上稼ぐ配達員もいる。

 最近は景気が良いと思われがちだが、「配達員の数が増えた分、個人の配達量はそれほど変わっていない」。飲食店やスポーツジムなど本業が休業中の従業員が生活費を稼ぐために働くケースが増えており、中には外国人もいる。

 福岡市の男性(37)の本業は料理人。先月中旬から勤め先の店が休みになり、ほぼ毎日働く。「家でじっとしておくよりまし。みんな生活がかかっているんですよ」と話す。

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