保健所が健康観察アプリ 症状を送受信、職員の負担軽減へ 糸島

西日本新聞 社会面 吉田 真紀

 福岡県糸島保健所(福岡県糸島市)は、新型コロナウイルスのPCR検査で陰性だった人を中心に、専用のアプリを活用した健康観察を始めた。アプリ上に自分で体温や症状の有無を書き込んでもらうことで、職員の業務を簡素化。同保健所は「保健所は多忙を極めている。アプリの効率性を実証し、県内の保健所にも薦めていきたい」とする。

 健康管理アプリを提供するIT会社「ヘルステック研究所」(京都市)と、和歌山県立医科大の山本景一准教授など疫学の専門家が3月に共同開発。スマートフォンに無料でインストールできる。

 糸島保健所では、糸島市内の帰国者・接触者外来でPCR検査を受け陰性だった人を中心に、潜伏期間を踏まえ、検査日の翌日から14日間の健康状態を電話で聞き取ってきたが「それだけで職員1人の一日が終わってしまう」(同保健所)状態だった。発熱した市民からの相談も相次いでおり、職員の負担軽減のためアプリの活用を決めた。

 対象者は1日1回、体温のほか、せき、息苦しさ、鼻水などの症状の有無を入力して送信。保健所のパソコンでは、体温の推移をグラフで、症状の有無を一覧表で確認できる。

 既に和歌山県などが導入。和歌山市保健所では3月、市内で確認された感染者の濃厚接触者72人中57人の健康観察にアプリを活用しており「多人数の状態を一気に確認できて役立った」という。糸島保健所も随時、アプリに移行する計画で「それぞれの状態に応じた適切なアドバイスをしていきたい」としている。 (吉田真紀)

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