巣ごもり消費?バナナ品薄 コロナで収穫・物流が停滞

 世界的に感染が広がる新型コロナウイルスの影響で、日本がほぼ全量を輸入に頼るバナナに品薄感が出ている。輸入量の8割超を占めるフィリピン産が、現地の移動制限や物流停滞で品薄となっているのに加え、国内では外出自粛による“巣ごもり”で消費量が増えているのが原因。輸入関係者は「状況がいつ好転するか見通せない」とする。

 輸入業者でつくる日本バナナ輸入組合(東京)によると、4月中旬までは昨年と変わらない量の輸入があったが、同月20日ごろから10~15%ほど減っている。「店頭に出回るのには約1週間かかる。5月にかけ品薄が続く見通し」という。

 福岡市中央卸売市場の卸売会社「福岡大同青果」の担当者によると、フィリピン南部ミンダナオ島のダバオ市周辺で当局の移動制限が出され、収穫が進んでいない。制限が解除された後も自粛が続き、人手がいる袋詰めなど現地での作業も滞っている。エクアドルなど南米産も、中国での感染拡大時にコンテナ船の航行が止まった影響が尾を引き、積み込むコンテナが不足しているという。

 一方、国内では外出自粛や休校で、子どもでも食べやすいバナナの消費が増えているとみられる。同社担当者は「生産地の混乱と、国内の活発な消費が合わさって品薄状態となっている」と解説する。

 福岡市のスーパーは4月末、バナナ売り場に「急激な品薄、商品延着、価格への影響が出ています」とお断りを掲げた。グリーンコープ生協は納入(宅配)本数を減らし、現地の状況を記した文書を添付するなどして理解を求めている。

 輸入フルーツを扱う「孝(まつ  こう)」(東京)によると、航空便がほぼ止まっている影響で、タイからのマンゴーやドリアンなどもほとんど国内に入ってこない状況。吉村誠晃社長は「こんなリスクは想像していなかった」とため息をつく。(岩尾款)

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