「来年ぴしゃっと」活躍誓う ちびっ子どんたく隊指導の76歳

西日本新聞 ふくおか都市圏版 手嶋 秀剛

パレード中止…寂しくても潔く 

「本当やったら、今日はパレードに出とるとにねぇ」-コロナ禍のために中止された「博多どんたく港まつり」のパレードが行われるはずだった3日、博多小(福岡市博多区奈良屋町)の「博多のまち ちびっ子どんたく隊」の指導者で日本舞踊花柳流師範、廣松博子さん(76)=早良区百道浜=は残念そうに話した。

 博多小のどんたく隊のルーツは、旧下川端通り商店街(現在の博多リバレイン)のどんたく隊。博多小に統合される前の旧奈良屋小が、1972年に受け継いだ。来年はそれから50年目を迎えることから「節目の年に向けて張り切っとったとに」と廣松さん。奈良屋小当時から振り付けを指導してきた功績で、博多町人文化勲章も受けた廣松さんは、統合前の旧冷泉小出身でもあり、後輩の子どもたちと踊れない寂しさはひとしおだ。

 博多小では毎年4月上旬から体育館で、児童や教諭たちが踊りの練習を始める。どんたく囃子(ばやし)「ぼんちかわいや」のほか、その年ごとの出し物も披露。今年は東京五輪の放送でスペシャルナビゲーターを務める嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」を予定していた。

 「どんたくの指導を通じて、子どもたちに博多の文化を教えとります。伝統は伝え育てるものやから」と廣松さん。親子3代でどんたく隊に出た家族もある。

 「しゃんと腕ば伸ばしんしゃい」「おじぎがなっとらんよ」。指導は振り付けだけでなく、礼儀や着物姿での所作にも及ぶ。

 本番のパレードでは、花笠姿の女子児童や女性教諭たちを先導する廣松さん。「毎年この時が、博多で生まれ育った私の晴れ舞台です」。その楽しみは来年に持ち越されたが「ここは潔(いさぎよ)う諦めて、50年目の来年、2年分をぴしゃっとやります」。笑顔で語った。 (手嶋秀剛)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ