「入試いつ」「何のための練習」 続く休校に10代のホンネ

西日本新聞 社会面 金沢 皓介 本田 彩子

 新型コロナウイルスの感染拡大で、政府が全国の学校に一斉休校を要請してから2カ月。多くの子どもたちは外出を自粛し、自宅での学習を余儀なくされている。あなたの特命取材班は、無料通信アプリLINE(ライン)でつながる全国各地の10代の通信員約320人に、休校中の過ごし方についてアンケートを実施した。回答を得た72人の「声」からは、勉強や部活動、友人関係などに対し、さまざまな不安やモヤモヤを抱えた「10代のホンネ」がのぞいた。

 クラスメートと接することのないまま、自宅で過ごす日々。福岡県の大学1年女子は「入学したばかりで友だちができない」と声を寄せた。オンラインで授業を受け、体を動かすテレビゲームで体調管理に努める。福島県の大学1年男子も「サークルにも入れない。1人暮らしで寂しい」。福岡県の中学1年女子は「早く新しい友だちや担任の先生に会いたい」と願った。

 福岡県立高に通う福岡市の高校2年男子は、3月の一斉休校から外出をほぼしていない。4月に1回だけあった登校日で新しいクラスが発表されたものの、わずか30分で解散。「友達の顔さえ覚えられなかった」。学校から届くメールの通知はいつも直前で「休校はいつまでで、行事はどうなるのか、もっと早く教えてほしい」と訴える。

 休校になれば部活動もできない。「人けのない公園で練習する」(福岡県の中学3年男子)、「動画投稿サイトを見ながら体幹トレーニング」(同県の高校3年女子)など各自が工夫を重ねる。

 千葉県の高校2年男子は音楽系の部活動に取り組むが、「6月の定期演奏会は中止かもしれない。何のために練習してきたのか」と苦悩する。北九州市の工業高校に通う3年男子は、機械工作で全国トップクラスの実績がある部活動に所属。「今は部品の調達もできない」と嘆いた。

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 長引く休校による授業の遅れに不安を抱く声も目立った。福岡県の高校2年女子は「塾に通っておらず、勉強の遅れが心配」。同県の高校3年女子は「受験生という自覚はあるけど、だらけてしまっている」とペースの乱れに気をもんだ。

 就職活動を控える北九州市の高校3年男子は、学校に就職先の相談もできないまま。学校から出された課題はまだ習っていない内容で「オンラインの指導もなく、分からないところはひたすら教科書をめくって調べるしかない」。

 福岡市の県立高校3年女子は、スマートフォンのテレビ電話で友人の顔が見えるようにして勉強している。「お互い無言のことが多いけれど、相手も頑張っていると思うと自然と集中できる」という。

 「9月入学」を検討する動きも出てきた。ただ、政府の議論は来年の導入に向けたもの。女子生徒は先の見えないもどかしさを募らせる。「メリット、デメリット両方あると思うけど、正直どうでもいい。私たち高3の入試がいつあるのか。それだけでも早く教えてほしい」 (金沢皓介、本田彩子)

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