電子図書館の利用者急増 熊本市4倍、八代市は10倍に

「本に親しむきっかけに」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため熊本県内の公立図書館も臨時休館が続く中、パソコンやスマートフォン上で手軽に本を読める「電子図書館」の利用が急増している。八代市立図書館では利用件数がこれまでの10倍に達し、紙の書籍の貸し出しカードを持っていない市民でも、利用IDを電話で申し込めるサービスを開始。大型連休を家で過ごす家族などに利用を呼び掛けている。

 同館では、2015年に指定管理者になった図書館流通センター(東京)の電子図書館システムを利用。絵本や語学テキスト、郷土資料など約9千タイトルの電子図書を用意しているが、認知度不足もあり、毎月200冊程度しか読まれていなかったという。

 ところが、臨時休館した3月3日以降、利用者が急増。昨年4月の利用件数は232冊だったが、今年4月は2100冊を突破した。本来、利用IDの発行には紙の本の貸し出しカードを登録する必要があるが、緊急事態宣言の発令に伴い休館が長引いていることから、休館期間中は図書館に電話するだけでIDを取得できるようにした。

 県内では熊本市や菊池市も同様のシステムを導入。熊本市立図書館では休館後、従来の4倍以上の利用があるという。八代市立図書館の小出泰子館長(52)は「気軽に利用してもらい、市民が本や図書館に親しむきっかけにしたい」と話している。(中村太郎)

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