練り切りの「アマビエ」で疫病退散を 別府の老舗和菓子店が販売

 新型コロナウイルスの沈静化を願い、大分県別府市東荘園の老舗和菓子店「紅屋」が、江戸時代に病の流行を封じると信じられた妖怪「アマビエ」の練り切りを販売している。外出自粛で多くの人がストレスを感じている現在。おかみさんの神屋優子さん(48)は「自宅で甘いものを食べてほっとしてもらえれば」と話している。

 神屋さんは学生時代に美術を学んでおり、新型コロナの終息を祈って、店内で自作のアマビエの絵を配布することを夫の信博さん(49)に相談。信博さんから「うちは和菓子屋。練り切りを作ってみようか」と逆提案され、商品づくりに乗り出した。

 「髪が長い」「体にうろこがある」「三本足」「向かって左を向いている」などのアマビエの言い伝えをもとに、2人で商品を検討。リアルにおどろおどろしくならないよう、全体に丸みを持たせ、春をイメージして髪の毛に淡い緑色、足にピンク色を使った。「子どもでも食べやすいように愛らしい表情にした」といい、連日、贈り物などで完売する人気商品となっている。1個270円。

 店内には、神屋さんの同級生の花宮真樹子さん(48)=同市=が作った「アマビエ土鈴」などの雑貨も。花宮さんは「土鈴を見るたびに手洗いに気をつけようなどと思ってくれれば」。神屋さんは「販売は新型コロナが終息するまで。その日が早く来ることを祈っています」と話している。

 営業は午前9時から午後5時。月曜定休。 (稲田二郎)

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