飛沫感染防止へ段ボールついたて 福岡・桂川町の梱包材メーカー開発

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀

 新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染防止に役立ててもらおうと、梱包(こんぽう)材製造などを手がける「大村紙工」(福岡県桂川町)が、公的機関や金融機関の窓口で使う段ボール製ついたてを開発した。融資などの相談を連日受けている飯塚市商工会からの依頼がきっかけ。大村勝順社長(53)は「接触を避けるように言われるが、困っている人のために対面で仕事をする人もいる。不安を少しでも緩和できれば」としている。

 同商工会では3月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け業績が悪化している事業者から、相談が急増。2018年度に日本政策金融公庫に融資をあっせんした件数は67件(計4億7935万円)だったが、今年3月以降は、4月末までの2カ月間だけで83件(計9億5260万円)に上っているという。

 ついたては、対応に当たる職員から要望があり、同商工会の片宗博文事務局長が会員企業の大村紙工に打診し、快諾した大村社長がすぐに図面を製作した。

 ついたては、枠の部分などが段ボールでできており、高さ約80センチ、横幅約1メートル、奥行きは40センチ。枠内には透明のペットフィルムを張っている。10枚8800円(税抜き)。最初の試作品は強度が足りなかったため、構造を変え、「組み立てやすさにもこだわった」(大村社長)という。

 同商工会ですでに約10枚を窓口で活用。公的機関や金融機関からの注文を取りまとめており、これまでに全国で千枚以上販売している。問い合わせは、同商工会=0948(22)5382。 (田中早紀)

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