外出自粛の今こそ…「グレイヘア」に挑戦 美容師に聞く挫折しないコツ

 新型コロナウイルスの感染拡大による美容院の休業や外出自粛で、定期的な白髪染めがストップした人も多いだろう。根元はまだらに白くなり、鏡を見るたびにため息も…。でも人に会わない今こそ、踏み切れなかった「グレイヘア」に挑戦するチャンスかも?

 グレイヘアはあえて白髪染めをしないヘアスタイル。主婦の友社の元編集長が名付けて書籍で紹介。フリーアナウンサーの近藤サトさんが始めたことでも注目され、2018年の新語・流行語大賞にノミネートされた。ただ、染めていた黒い部分と白髪の境目が分かる“移行期”を乗り切るのが難しい。

 10人のグレイヘアを手掛けてきた福岡市・天神の「BRUNO福岡」美容師、梅田礼二さん(48)を訪ねた。10人は「白髪染めに追われるのが嫌になった」「薬剤の影響が心配」という人たち。白髪染めにはジアミンという酸化染料が多く入っており、皮膚のかゆみや痛み、まれにアレルギー症状を引き起こすことがある。「更年期で体質が変わって急にかぶれ、グレイヘアにする方もいます」

 髪の伸びは月に約1センチ。グレイヘアが完成するにはショートカットで最低でも1年、ミディアムで2~3年かかる。ひたすら我慢して伸びるのを待つのか。「いいえ。そのまま伸ばすとだらしなく見え、一気に10歳以上老けたようになります」と断言。「挫折しないためにも、グレイヘアに詳しい美容師と完成形までのプランを練って、移行期のおしゃれも楽しんで」

 当面の自粛期間を乗り切るために、一時的に染める市販のヘアマニキュアやカラーリンスで境目をぼかす方法もある。ただ色や薬剤が合わない場合もあるので、いつも通っている美容院に電話で尋ねた方がいい。

 美容院では、生えてきた白髪の一部を濃い色で染め、以前染めた部分の一部を脱色して境目を目立たなくする「ウイービング」もできる。BRUNOでは生え際を隠せるウイッグも用意している。ロマンスグレーのように真っ白の人はほぼいない。白黒混在や黄色がかった白髪が気になる人は、ジアミンの少ない「おしゃれ染め」で明るくするとスタイリッシュに。美容院は数カ月に1回で済む。

 ただ梅田さんは、楽そうだからと安易にブームに乗ると、後が大変という。「グレイヘアだけではどうしても老けて見える。カットの仕方やつや、メーク、服、アクセサリーとの総合力ですてきに輝くと考えて」。原色の洋服や大ぶりのアクセサリーを勧めている。

 シニアや医療職を中心に来店を見合わせる人が増えている一方、この機にヘアアレンジやメーク方法をインターネットで発信している美容院は多いという。「こんなときだからこそ家でたくさん練習して、次にどんなおしゃれをしたいか自分磨きをしてほしい」と梅田さんは提案している。 (下崎千加)

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