佐世保配備の護衛艦を中東派遣 九州初、6月にも任務開始

 中東に派遣され、日本関係船舶の安全確保のため情報収集活動に当たっている海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」と交代し、海自佐世保基地(長崎県佐世保市)配備の護衛艦「きりさめ」が10日、現地に向けて出港する。九州の艦艇が今回の中東派遣に参加するのは初めて。6月前半にも任務を開始し、約4カ月間活動する。

 きりさめは、基準排水量4550トンで乗員約200人。新型コロナウイルス対策として出港後、艦内で乗員のPCR検査を実施するほか、14日間は日本の近海で訓練し、隊員に感染者がいないことを確認した上で現地に向かう。

 河野太郎防衛相は、8日の閣議後記者会見で「期間を経た上で中東に向けて動くということで、乗組員の健康をしっかり守っていきたい」と話した。仮に感染者が出た場合はいったん日本に引き返し、感染者や濃厚接触者を隔離する必要があるため、任務交代が遅れることになる。

 第1弾として中東に派遣されたたかなみは、2月2日に海自横須賀基地(神奈川県)を出港し、同26日から活動中。防衛省によると、オマーン湾やアラビア海北部の公海で4月末までに約4900隻の船舶の確認を行ったが、不審船の発見や日本籍船に救助を求められるような異常はないという。

 一方で、新型コロナは現地での情報収集活動にも影を落とす。海自のP3C哨戒機部隊も1月20日に派遣されたが、活動拠点のアフリカ東部ジブチで感染が拡大し、ジブチ政府が外国人の入国を制限する事態に。海自は部隊の隊員60人について、約3カ月間の任務で交代の予定だったが、交代要員の入国調整に時間がかかっている。

(塩入雄一郎)

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