「子どもを笑顔に」先生たちが番組作り 東峰学園、村のCATVで放送中

 新型コロナウイルスで学校の休校が長期化する中、福岡県東峰村の小中一貫校「東峰学園」(梶原秀昭校長)の教員たちが、自宅で過ごす児童生徒に向けた学習番組の制作を続けている。番組は村のケーブルテレビ「東峰テレビ」で毎日放送中だ。「不安を抱く子どもたちを笑顔にしたい」。そんな願いを込めて自主制作した番組は約30本に上る。

 「学園ちゃんねる始まるよー!!」。子どもたちがいない教室で、手作りの人形を手にした教員たちがビデオカメラに向かって呼び掛ける。番組オープニングのお決まりコールだ。

 テーマには「国語の文法」(中学2年対象)や「算数の分数」(小学3年)、「正しい姿勢と鉛筆の持ち方」(同1年)など、児童生徒が3月に学べなかった授業や、4月に実施予定だったオリエンテーションの内容を取り上げている。

 6年生の担任教諭が企画した「振り子の動き」では、おもりの重さや糸の長さが、振り子の往復時間にどのように関係するかを実験スタイルで解説。児童役の同僚がテレビを見ている子どもに代わって質問するなど、工夫を凝らした内容になっている。

 番組作りのチーフディレクターを務める同学園小学部の杉野千晶・主幹教諭(41)は「子どもたちとのつながりを持ちたいとの思いがきっかけ。長期休校が明けた後、不安なく学校生活が送れるようにしたかった」と目的を語る。

 学習だけでなく子どもたちの健康も考え、学園の校歌に合わせた体操や、家庭科の教員らによる、おにぎりとみそ玉作りのこつを紹介する番組も制作。始業式や入学を祝う会以降、会えていない子どもたちへ、教員のメッセージも定期的に放送している。番組は各15分程度。日替わりでテーマを変えて放送している。

 先月中旬の初放送以降、子どもや保護者、住民から反響が寄せられているといい、杉野教諭は「当初は不安もあったが、喜んでもらえてうれしい。先生たちの番組制作の意欲にもつながっている」とほほ笑む。

 緊急事態宣言の延長を受け、同学園の休校も今月いっぱいまで延びた。今後は新学期の授業内容を番組でも取り上げる方針という。梶原校長は「子どもたちとじかに会って喜べる日まで、私たちに今できることを精いっぱいしていきたい」と話している。 (横山太郎)

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