「天草コレジオ」河浦に イエズス会の古書に記述 60年の論争決着へ

西日本新聞 熊本版

天草の研究会再び確認

 約430年前にキリシタンの最高学府「天草コレジオ」が、カワチノウラ(河内浦)、現在の熊本県天草市河浦町にあったことを示す古書がオーストリア国立図書館に所蔵されていることが、地元の「天草キリシタン研究会」(浜崎献作会長)の調査で分かった。コレジオの所在地を巡っては、河浦にあったことを示す古文書が英国の大英図書館に所蔵されていることが2月に判明している。「河浦説」を裏付ける文書が相次いで見つかり、60年以上続いた論争に決着がつきそうだ。

 同研究会によると、この古書は1617年、イエズス会宣教師のルイス・ピニェイロ(生没年不明)がスペイン語で出版した「われわれの聖信仰が日本諸王国において得た成果の報告」。12~14年の日本での布教状況や、江戸幕府による弾圧について記述。巻末にイエズス会が日本に所有していた駐在所などの施設の一覧があり「En Cauachinoura Reyno de Fingo,Colegio.(肥後国、河内浦にはコレジオ)」と書かれている。

 浜崎会長らは3月初め、インターネットで世界の国立図書館のデータベースを調べ、オーストリア国立図書館のサイトで古書の内容を把握。キリシタン研究の第一人者である高瀬弘一郎・慶応義塾大名誉教授に照会して、天草コレジオの所在地を示す史料であることを確認したという。日本で京都外国語大がフランス語版(1618年発行)を所蔵していた。

 天草コレジオの所在地を巡っては、市町合併で天草市になる前の旧河浦町と旧本渡市のどちらにあったか論争が続いていた。古書には、本渡には駐在所があったことだけが書かれている。高瀬氏は「この文書の存在は知らなかったが、天草コレジオが河浦に所在した証拠の一つになる。跡地論争に関しては、もはや議論の余地はなくなった」と話している。 (金子寛昭)

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