通信制高校もオンラインで「登校」 人との関わり、対応模索 福岡市

 臨時休校中の福岡市内の全日制高校でオンライン学習の活用が広がる中、登校型の通信制高校でもオンライン授業が始まっている。中学生活で不登校などを経験した生徒たちが心機一転、4月から新たな学校生活をスタートさせようとしていた矢先のコロナ禍。学校側は、生徒や保護者の不安感を少しでも和らげようと対策に乗り出す一方で、休校が長期化するなか、対応を模索している。

 「顔を見られてほっとした」。鹿児島県にある通信制高校の生徒の学習を支援する、サポート校「KTCおおぞら高等学院福岡キャンパス」(福岡市博多区)で4月23日に始まったオンライン授業で、新1年生の英語の授業を担当した柳井真実さん(34)は安心した表情を見せた。

 ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使い、テレビ画面に映し出された生徒たちと対面。声に抑揚をつけ、大事な部分は間をあけるなど工夫しながら、30分の授業を終えた。

 同キャンパスへの登校は、週2日間と5日間の選択制。生徒のなかには人混みや学校自体を苦手とする生徒もいるため、オンライン授業は「最初のスタートとしてはいいのかもしれない」と溝上博昭キャンパス長。一方で、「対面での授業は大事にしていきたい」と登校の重要性を強調する。

 同市東区の星槎(せいさ)国際高福岡東学習センターでも先月24日、Zoomを使った初めてのホームルームが開かれた。画面越しに担任の坂本鉄兵さん(31)が「ここは君たちの学校。何かあればいつでも連絡してほしい」と、新3年生20人に呼びかけ、時折画面に映る保護者とも会話を交わした。生徒からは「ストレス解消になった」と反応は上々。

 保護者との面談もZoomを使うなどして実施。5月下旬には、保護者対象のオンラインセミナーも開催するという。吉本祐寛(ゆうかん)センター長(42)は「人との関わりやつながりが成長につながるので、オンラインで全てが済むわけではない。今月中旬からは週1回の登校も考えており、周囲と関わる機会をつくらせたい」と語った。 (小林稔子)

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