JR九州が上場後初の減収減益 コロナで鉄道利用落ち込む 社債発行も

西日本新聞 布谷 真基

 JR九州が11日発表した2020年3月期連結決算は、新型コロナウイルスの影響で、16年10月の株式上場以来初の減収減益となった。鉄道収入の落ち込みに加え、博多港と韓国・釜山を結ぶ航路に7月に投入予定だった新型高速船の就航が見通せないとして、減損処理も計上。純利益は前期比36・0%減の314億9500万円の大幅減益となった。

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 連結売上高は同1・8%減の4326億4400万円。経常利益は同23・9%減の506億1300万円。博多-釜山航路の新型高速船「クイーンビートル」は就航日が9月以降に延びて「未定」となり、投資額を回収できないと判断、約61億円の減損損失を計上した。純利益は期初予想より111億円も下回った。

 新型コロナの影響による減収は全体で計100億円と推定。主要部門では、鉄道など運輸サービスが約62億円、不動産・ホテル、流通・外食でもそれぞれ約10億円に達した。新型コロナの影響が広がった20年1~3月期連結決算は、約38億円の最終赤字だった。

 手元資金を確保するため、金融機関から一定額まで借りたい時に借りられる融資枠(コミットメントライン)として計1200億円を設定したほか、数百億円規模の社債発行も予定する。7年目の続投が決まった青柳俊彦社長は記者会見で「大変なことになった。いつ回復するか予想がつかないが、グループを挙げて乗り越えたい」と語った。(布谷真基)

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