往復はがきで国語力つけよう アナログ好評、塾主宰者が家庭学習指導

 小学生対象の国語塾「こくごの学び舎『ココの芽』」を主宰する福岡県宮若市の木村麻美さん(56)が、4月上旬から家庭学習の手段として往信で出題し、返信で解答してもらう、往復はがきでの指導を始めた。新型コロナウイルス感染症の拡大により、各地で学校の休校が長引く中、塾生以外の参加を募っている。

 感染症への対応で、同市と福岡市中央区の計3カ所で開く塾を休講中。注目を集めるオンライン学習と対照的なアナログ式に、木村さんは(1)時間の制約がなく、自由に取りかかれる(2)家族と会話をしながら取り組める(3)ポスト投函(とうかん)し、はがきで交流する楽しさを学べる-などの利点を挙げる。

 第1弾の出題のうち中学年向けでは、「問題の文章から想起したイメージを図形に視覚化することで、想像力を鍛える」「家族と言葉の深い意味を考えてもらう」の二つを狙った。問題文では「枠の中には尖(とが)って危険な感じのする形を考えて書きましょう。そしてその形の中に恐(こわ)い表情の顔を書きます」などとつづり、解答にいざなった。

 32人の塾生にとっては、問題を読み解き、頭の中でイメージを形にし、さらに色を塗って表現する解答の過程で、思考や創造を促される。解答に正解はなく、各人の個性が表れ、木村さんは「新たな学習の視点を提供し、家庭内のコミュニケーションの糸口をつくれた」「単なるプリント学習でなく、言語に対する関心を引き出せた」などと、手応えを明かす。

 もともと塾では、受験対策でなく、「楽しみながら国語力をつけていく」を指導方針とする。漫画のふきだしを書いたり、絵画の印象を文章にしたり、保護者への問題を作ったり…。「国語力がつけば、他の教科にもつながっていく」と木村さんはみる。第2弾は全学年共通で、5色の日本の伝統色を示して「色に名前をつけて」と出題。今月下旬に発送する第4弾からは、保護者にも解答を求め、家族共同で解く楽しみが増す内容にするという。

 5年生の男児を学ばせる直方市の保護者は「プリントと違い、『やりなさい』と言わなくても自らが取り組み、勉強のアクセントとしても家庭外とつながる機会としても貴重だ。ココの芽が教えるエッセンスが凝縮された取り組み。学校や塾の再開後も継続し、子どもが学習する習慣づくりを支援してほしい」と要望する。塾生以外の参加は、郵便料金のみの負担。ホームページも開設している。 (安部裕視)

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