「友達と話せた」マスクで再会喜ぶ 学校現場、3密避け日常へ一歩

 新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向となっている九州で11日、学校再開の動きが本格化した。マスクや換気、分散登校など、感染防止対策が欠かせないものの、子どもたちは久々の再会に喜びをはじけさせ、学びやに活気があふれた。感染終息へ向け、学校現場が「日常」を取り戻し始めた。

 「充電完了! 今日からリスタート」。11日、約20日ぶりに通常授業が再開した長崎市中心部の桜町小では、靴箱前の玄関にこんな黒板が置かれ、マスク姿の児童たちを歓迎。登校直後から運動場には「ワハハハ」と元気いっぱいの笑い声が響いた。

 教室では座席間の距離を少し離し窓も全開。5年の譚艶珠(たんえんじゅ)さん(10)は「同世代の友達と話せてうれしい」、安達直太郎君(10)も「勉強を頑張ります」と声を弾ませた。給食もあり午後も授業。下校後は教員らがドアノブを消毒した。

 この日、同市内では計107の市立小中学校が授業を再開。長崎県内では同市を含む計13市町の公立小中学校と、離島地区の県立学校で通常授業が始まった。

 大分県では県立の中学、高校計42校が約3週間ぶりに再開した。当面、分散登校を行い、授業もクラスを半分に分けて実施。生徒には自宅での検温を義務付ける。登校時の公共交通機関での混雑を避けるため、大分市などでは都市部と住宅地を結ぶ高校生向け大型バスを臨時運行している。

 鹿児島県はほぼ全ての県立学校で学校が再開。鹿児島市の鹿児島南高では1クラスを半分に分け、空いた教室などを利用した。風向きによっては桜島の火山灰が悩みの種だが、換気を徹底しているという。

 佐賀県では県立学校を14日に再開する県方針に各市町もならう。11日に授業を再開した私立高があったほか、鳥栖市などは分散登校し健康確認などをした。

 21日をめどに実施を目指す分散登校について、前倒しを検討すると表明した福岡県。この日は登校日を設けた学校もあり、福津市では津屋崎中の3年生125人が約2カ月ぶりに教室で顔を合わせた。4学級を午前と午後の2回に分け登校させ、玄関で消毒後、教室の前で一人一人検温を実施した。

 授業はなく、生徒は休校中の課題を受け取り担任と個別に面談。生徒会長の吉村新菜さん(14)は「ようやく友達と会えてうれしい」と笑顔を見せた。

 小郡市の小中学校では子どもたちを学年や学級などで分け、時間をずらして課題教材の配布などを1時間程度行った。今後も週1回行う予定だ。 (徳増瑛子、岩谷瞬、床波昌雄、河野大介)

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