きょうはフローレンス・ナイチンゲール生誕200年の記念日…

西日本新聞 オピニオン面

 きょうはフローレンス・ナイチンゲール生誕200年の記念日。先日も小欄で触れた彼女の人生に改めて思いをはせ、医療現場で奮闘する看護師の方々に感謝と敬意を表したい

▼総務省統計局のホームページ(HP)にこんなコーナーがある。「ナイチンゲールと統計」。クリミア戦争で英国の従軍看護師として活躍した彼女は帰国後、戦死者に関する膨大なデータを分析した

▼死因の多くは戦闘による傷そのものではなかった。野戦病院での劣悪な治療や衛生環境が延命を阻んでいた。彼女はそれをグラフで表し、病院改革を提唱、けん引した統計学者でもあった。HPではそんな姿を紹介している

▼ドイツのメルケル首相、ニュージーランドのアーダン首相、台湾の蔡英文総統…。世界で今、冷静なコロナ対策を進めて実績を挙げている国・地域のリーダーはくしくも女性が目立つ。歴史の因縁なのか

▼日本でも自治体の首長でみると、小池百合子東京都知事が感染爆発阻止に向けた情報発信で一定の存在感を示した。そうした姿と比較して、どこかの大統領や首相の動きは場当たり的で頼りなく見えてしまうのだが…

▼思い起こせば、昨年の通常国会は厚生労働省による毎月勤労統計の不正問題で揺れた。まだ忘れるには早い。コロナの封じ込めは感染者数などの正確な統計と分析にかかっている。ゆめゆめ偽りがないよう、しっかり目を凝らしておきたい。

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