リモート演奏の動画好評 活動自粛の「OMURA室内合奏団」

 新型コロナウイルスで外出を控えている人々に生の音楽を届けようと、県内唯一のプロオーケストラ「長崎OMURA室内合奏団」のメンバーがそれぞれ自宅で楽器を奏でる「リモート演奏」を動画投稿サイトユーチューブで定期的に公開している。これまでに「ラデツキー行進曲」など4曲がアップされ、温かみのある映像が好評だ。

 大村市を拠点とする合奏団のメンバーは県内や福岡、佐賀、東京などの35人。日本オーケストラ連盟の準会員として年間90回近くの公演をこなしてきたが、新型コロナの感染が拡大した3月以降は活動を自粛している。リモート演奏は練習不足を補おうと、運営委員長の亀子政孝さん(42)=諫早市=が企画した。

 亀子さんのコントラバスに合わせて他の弦楽器や管楽器のメンバーが自宅でそれぞれのパートを演奏し、スマートフォンで撮影。動画を福岡市の映像製作会社に送り、音を合わせてオーケストラに構成する。4月12日に1曲目の「大村音頭」を公開。「コロナに負けるな」とメッセージを掲げたり、傍らで子どもが踊ったりする映像には、視聴者から「緊張感がほぐれた」などの感想が寄せられた。

 15日から3回シリーズで公開予定の曲は「でんでらりゅう」。外出できない寂しさを明るく歌う長崎伝統の童歌だ。曲に合わせた手遊びも披露し、ファゴット奏者の種口敬明さん(52)=長崎市=は「家族全員でクスッと笑えるような映像にしたい」と話す。

 活動自粛でメンバーの多くは失業状態だ。リモート演奏について「メンバーやファンの絆も深まった。こういう時だからこそ、音楽には力がある」と亀子さん。一方で、こうも思う。

 「やっぱり互いの息遣いが伝わる生演奏にはかなわない。早く新型コロナが終息して公演を再開したいですね」(山本敦文)

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