佐賀県内の小中高校再開 学習の遅れが課題に

西日本新聞 佐賀版 穴井 友梨 津留 恒星

 新型コロナウイルスの影響で臨時休校していた佐賀県内の小中学校、高校が14日に再開した。児童生徒たちは久しぶりに授業に臨み、友人たちとの再会に笑顔をみせた。ただ、休校が長引いたことで、どう学習の遅れを取り戻すかが課題に。部活動が再開したものの、大会中止で目標を掲げにくい状況にもなっている。感染拡大の「第2波」をにらみながら、どう生徒の心と向き合うか。教育現場は模索している。

 佐賀市の嘉瀬小では、児童が教室に入り、休校中の課題だったプリントやドリルを提出。久しぶりに学校で勉強し、友だちと再会した山口司思君(10)は「コロナが終息したら、もっと近くで友だちと話したい」と笑顔だった。

 感染防止のため、歓迎遠足やプールの授業は中止に。江口浩文校長は「行事をなくすのは簡単だが、子どもの思い出が何もなくなってしまう。安全に配慮した上でなるべく予定通りに行いたい」と話した。

 休校の長期化で新入生たちが学校生活に慣れるか不安も。小学1年生の娘がいる唐津市の平河直さん(38)は「感染への不安も残るが、休校が続くのはよくない。ただ、娘は今の状況を十分に把握できておらず、小学校がどんな場所かもよく分かっていない」と心配する。

 高校受験を視野に入れる中学校も再開した。唐津市の鏡中でも、さっそく授業を始めた。「授業時間の確保が最優先。また休校になる可能性もあり、できるときに進めないと」と江川俊之校長。夏休みも10日間短縮するものの、クラスにエアコンが設置されていない。「扇風機はあるが、猛暑の中で一日中授業するのは厳しい」と気をもむ。

 受験を控える3年の中山綜一朗さん(14)は「休校中の課題で分からないところもあり、授業についていけるか心配。少しでも勉強を進めたい」と話した。 (穴井友梨、津留恒星)

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