「明るい人だった」…感染で死去の力士と交流、悲しむ外国人研修生

西日本新聞 ふくおか都市圏版 下村 佳史

 大相撲の高田川部屋の三段目力士、勝武士(しょうぶし)さん(享年28)が13日に新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で亡くなった訃報を受け、九州場所で同部屋が宿舎を置く福岡市早良区小笠木のオイスカ西日本研修センターは悲しみに包まれた。勝武士さんと交流のあった外国人研修生たちは「明るい性格で、気軽に話しかけてくれた。あまりにも若い死で信じられない」と悼んだ。

 同部屋は6年前から、九州場所に合わせて10月下旬から11月いっぱい、同センターを宿舎にしている。力士たちは稽古を励みながら部屋の後援会関係者や地元住民が行うさまざまなイベントに参加したという。

 中でも人気が高かったのが山梨県出身の勝武士さん。ムードメーカーで、ちゃんこパーティーでは、アジアなどの研修生と交流を深めた。マレーシアの家政研修生、ラウダ・アズマニさん(23)は「部屋で感染者が出たと聞き心配していた。勝武士さんはみんなを楽しませ、率先して配膳を手伝う真面目な人だった」と唇をかみしめた。

 力士の朝稽古も見学したパプアニューギニアの指導者育成研修生のデリック・ガレさん(34)は「小柄ながら、大きな相手を勢いよく押す相撲が好きだった。力士たちと一緒にお風呂に入っていたが、場をにぎやかにする人だった」と惜しむ。

 勝武士さんの突然の訃報は、研修を終え、帰国した仲間たちにも会員制交流サイト(SNS)で伝えられた。「あんないい人がどうして。悲しい」などと書き込みが相次いでいる。

 センターの広瀬兼明所長は「九州場所が開かれるなら、勝武士さんを思い出す機会をつくりたい」と、追悼の思いを込めて語った。 (下村佳史)

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