まめや靴擦れ…正しい靴の選び方は?専門医に聞いたポイント6つ

西日本新聞 くらし面

 靴を新調したが、まめや靴擦れができて痛い…。そんなとき我慢して履き続ける人もいるのでは。足のトラブルに詳しい「六本松 足と心臓血管クリニック」(福岡市中央区)院長の竹内一馬さん(47)は「足は第二の心臓。足の不調を放置すると、全身の不調や歩行困難の原因になりかねない」と警鐘を鳴らす。

 巻き爪や外反母趾(ぼし)、水虫など、年齢や性別にかかわらず足の相談は絶えない。痛みを我慢し、症状が重くなってやっと受診する人が多いという。

 「足の痛みは体への危険信号」と竹内さんは話す。痛い部分をかばって歩くと姿勢が悪くなり、歩くのを控えれば骨密度や筋力が減って、膝や腰の痛みにつながる。高齢者は転倒や骨折をしやすくなり、要介護や寝たきりの原因になることも珍しくないそうだ。

 足の筋肉には、心臓から送られた血液を戻すポンプの役割がある。元気に歩ける状態を保つことで、心筋梗塞や閉塞(へいそく)性動脈硬化など、心臓血管病の予防にもなる。足の指や爪を良い状態に保つことは、全身の健康の基礎になるという。

 場面に応じて

 「硬い地面を歩く現代人にとって靴は足の一部」と竹内さん。外反母趾は生まれつきの骨格が関係するが、ヒール靴の履きすぎも一因。うおのめやたこも、合わない靴が原因だったりする。靴を選ぶ際に注意する6点を挙げてもらった。

 (1)サイズが大きいと、靴擦れを起こしやすい(2)靴底を薄くして軽量化した物は負担がかかりやすい(3)脱げやすいと安定しない。かかとが固定される物が理想的(4)柔らかすぎる靴は長い歩行に適さない(5)かかとがつぶれたり、靴底がすり減ったりしていると歩行が不安定になる(6)ヒール靴で長く歩くなど靴の機能が用途に合わないと負担が大きい。場面に応じて履き替えを。

 ヒールの高さや特定の革靴を指定する職場や学校がある中、靴の強制に反対する運動「#KuToo」の広がりから見直す動きもある。日本航空は4月から、客室乗務員らがヒールのない靴も履けるようにした。

 家で爪先立ち

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、竹内さんは運動不足で歩行機能が低下しないよう「3密」を避けた20~30分の散歩を少なくとも週3回するよう勧める。難しい場合は家でできる「爪先立ち運動」=イラスト=を紹介する。1日に2~3回取り組むことで、指先の踏ん張る力やふくらはぎの筋肉を保つ助けになる。巻き爪の進行も防げるという。

 正しい歩き方も大切だ。かかとから指の付け根、指先へと体重を移動させ、負荷を分散させる。違和感や痛みがあれば、不調の早期発見や治療につながる。

 市販の靴が変形した足に合わない場合もある。医院では患者に合わせて靴を変形させ、オーダーメードの中敷きで痛みを軽減したり、再発を防いだりしている。「足は顔のように一人一人違った特徴がある。自分の足をよく知り、合った靴を見つけてほしい」と竹内さんは呼び掛けている。 (川口史帆)

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