あの人はなぜ好印象?すぐできる礼儀作法5カ条

西日本新聞 くらし面

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3金曜は、さまざまな場面のマナーについて「インフィニ フィニッシング アカデミー」(福岡市)の副校長本多美智子さんにお助けいただきます。

 新年度が始まって1カ月半が過ぎましたが、新型コロナウイルスの影響で本格始動はこれからという人も多いのではないでしょうか。公私とも新たな気持ちでまい進するために、いま一度、大人の常識として見直したいのが礼儀作法です。

 あなたの周りに、感じが良い人はいますか。自分と大差はないのに、なぜか好印象で、目で追ってしまう。違いの一つは何げない礼儀正しさではないでしょうか。今回はそんな人の所作にフォーカスします。

 ★物に対しての礼儀

 日本の歴史でマナーが登場したのは、一説には飛鳥時代とされています。このころ制定された「冠位十二階」や「和をもって貴しとなす」で知られる「十七条憲法」で、朝廷で働く人の階級や、道徳的な行動規範を示したのです。江戸時代には婚礼や葬儀、日常の飲食、服装、文書作成や口上の述べ方などにわたって、しきたりや作法が広く浸透しました。身分にかかわらず、礼儀が人の「感じ」を表すとされるようになり、現代に引き継がれています。

 礼儀作法の原点は、向き合う対象を大事に思う気持ちです。時代が変わってもその根幹は変わりません。礼儀は、人に対してのものだと考えられがちですが、物に対しても同じです。物の扱い方を美しくすると、印象は大きく変わります。例えば、書類などを相手に渡すときは、両手で持ち、胸の位置から相手の胸の位置へ渡しましょう。ドアを閉めるときは、最後まで気を抜かず、静かに閉めましょう。このように、日常のささいな動作を大切にしたいものです。

 ★音やにおいに配慮

 感じが良いとは、相手から見た印象のことです。流行や自分のこだわりで決まることではありません。話し方や立ち居振る舞い、相手が目や耳にするもの全てが、その人に対する評価につながるのです。

 音については、自分では気が付かないことがあります。ドアやキャビネットを閉める音、足音、食事の音、そして声の大きさも。一緒にいる相手や周りの人に対して耳障りな音を発していないか気を付けましょう。

 においについては「スメルハラスメント」という言葉などとともに、昔に比べて配慮されるようになりました。口臭やたばこのにおいに気を付けるのはもちろんですが、香水や柔軟剤も、自分が良い香りだと思っても、他人がどう思うかは人によって違います。加減を考えましょう。

 ★すぐできる5カ条

 落ち着いた良い印象を与えるにはどうすればよいのでしょうか。すぐにでも取り入れたい五つのポイントを紹介します。

 (1)あいさつ 目を見て笑顔で。世界共通です。

 (2)話し方 はきはきと、丁寧に、相手に届く声で。

 (3)1回1動作 話しながら携帯電話を操作するような「ながら動作」は、雑に見えるので控えましょう。

 (4)髪を触らない 不潔な行為とされたり、幼稚な印象を与えたりすることも。

 (5)腕組みしない 相手を警戒して自分を防御しているように見えたり、威圧的な態度に見えたりします。

 好印象と思われるか、感じが悪いと思われるかで、人付き合いの明暗が分かれます。大切な出会いは、いつ、どこにあるか分かりません。日頃から心得ておきたいものです。まずは、周りにいる人の良いお手本を観察し、取り入れてみるといいのではないでしょうか。

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ