福岡国際空港が93億円の赤字 新型コロナ直撃、日韓関係悪化も響く

西日本新聞 総合面 布谷 真基

 福岡空港を運営する福岡国際空港(FIAC)は15日、完全民営化後初となる2020年3月期連結決算を発表し、純損益は93億円の赤字だった。日韓関係の悪化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による航空便運休が影響した。

 19年度の旅客数は前年度比7・2%減の2303万人で8年ぶりに減少。国内線が2・0%減の1756万人、国際線は20・9%減の546万人だった。韓国路線や新型コロナの影響で国際線旅客数は計画より170万人、新型コロナで国内線は83万人程度それぞれ減少したと推定。純損益ベースで31億円の減益要因となった。

 売上高は434億円。旅客数減少で免税店の売り上げが56億円減ったことが響き、計画を大きく下回った。国に払う運営権対価の償却費などがかさみ、経常損益は93億円の赤字だった。

 足元でも発着便数は厳しい状況が続く。4月の国際線は1740便の予定便数に対し、実際に運航されたのは41便。国内線は5490便の予定に対し、3015便にとどまった。5月も10日までで国際線は計画比99%減、国内線も70%減になった。

 永竿哲哉社長は記者会見で「(環境悪化は)想像をはるかに超えている」として、従業員約700人のうち1日280人規模の一時帰休を実施していることを明らかにした。今後、金融機関から手元資金を借り入れる考えも示した。 (布谷真基)

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