「みんなで頑張ろう」福岡市の西新商店街 相談窓口が「安らぎの場」

 福岡市早良区の西新商店街連合会が、新型コロナウイルスの影響を受ける組合員に支援情報を提供するために設置した相談窓口が、先が見えない状況にある組合員の「安らぎの場」としての役割も果たしている。「厳しいのは一緒だから、みんなで頑張ろう」。組合員たちは声を掛け合い、張り詰めた気持ちを和らげて店へと帰って行く-。

 連合会には、約230店が加盟し、飲食店を中心に3割が営業を自粛する状況が続く。相談窓口は商店街の店舗に先月25日開設された。商店街役員が市や福岡商工会議所と連携しながら国や県、市の事業者向け支援策について、窓口を訪れた店主らに分かりやすく説明している。

 3密(密閉、密集、密接)を避けるため、予約制で相談を受け付け、毎日2、3人が訪ねて来る。窓口に透明のボードを設置するなど感染防止策を講じた上で、対面で話ができる。

 「国や県の持続化給付金の算定方法が難しそう」「オンライン申請のやり方が分からない」といった支援策に関する相談に加え、「店を再開しても、客が戻ってくるだろうか」「家族には弱気な姿が見せられず、苦しい胸の内を話せる相手がいなかった」などと悩みを打ち明ける人も。商店街の事情に通じた役員が相手なので、気軽に話せる雰囲気がある。

 50代の飲食店主はこれまで3回利用。政府系金融機関に行っても多忙で時間を取ってもらえそうになく、引き上げた経験もある。そんな中、商店街の窓口で「新しい支援制度も出てくるので、まだやれますよ」と言われたことが大きな励みになったという。「どんなに気が楽になれたことか。店を守っていく気持ちが沸いてきた」と感謝する。

 連合会の取り組みは、ほかの商店街からも注目されている。11日には博多区の竹下商店街振興組合の田崎克敏理事長(59)が窓口を視察。「『どうせ支援は受けられない』と思い込み、コロナ禍を理由に店を閉めようと考えている人もいると聞く。西新を参考にして、じっくりと相談が受けられるような態勢を作りたい」と話した。

 連合会の鳥巣勲会長(68)は「同じ目線で、地元の者同士ならではの話ができる。不安を抱えた組合員に寄り添い、精神的なつながりができている」と手応えを語る。相談窓口は24日まで開設。メール=daruma092@yahoo.co.jp 

(下村佳史)

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