新型コロナウイルスの緊急事態宣言が多くの県で解除され日常が戻る期待が高まる…

西日本新聞 社会面 上野 和重

 新型コロナウイルス緊急事態宣言が多くの県で解除され日常が戻る期待が高まる。一方でまだ、県境を越えた移動の自粛は求められている。鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事は8日の九州地方知事会で不要不急の県をまたいでの移動自粛を提案し賛同を得た。

 ところが翌9日、夏の鹿児島県知事選に向けた鹿児島市の事務所開きに東京から国会議員2人が出席。4月末に父親を亡くした同市の元サッカーJ2選手がこれを知り、「残念。東京、福岡から帰って来るという兄弟に泣きながらストップをかけました」とツイート。父親に最後の別れができなかった彼の家族の心情は察するにあまりある。

 知事は宣言解除の14日「選挙は不要不急に当たらない。配慮が足りず反省している」とする一方、「事務所が案内状を出した。議員自らが判断して来た」とも述べた。これを聞き、悲しみをこらえて移動を自粛した方々はどう思っただろうか。 (上野和重)

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